研究課題
文化心理学領域での研究から、日本文化においては協調性を重視する傾向が強いことが明らかになってきた。糖尿病は、日常生活の中で食事や運動のような生活習慣の管理が必要となり、またそれを継続することが治療に欠かせないという特殊な疾患である。そのような生活習慣の影響の大きい疾患においては、協調性を重視する傾向が強いことが特に治療の成否に影響を与えている可能性が考えられ、これを理解した支援や指導が必要である。すなわち、協調性の強さによる阻害要因を軽減し、促進要因を積極的に活用する療養支援が求められる。本研究では、そのような文化的背景を踏まえた、協調的支援のアプリケーションのプロトタイプを作成した。研究者間でアプリケーションを試用し、問題点の解消や改良点の提案を行いながら、アプリケーションの調整を行った。
3: やや遅れている
アプリケーションの開発において、実臨床での使用に値する使いやすさや楽しさを担保するためには技術的にクリアすべき過程が複数存在することが明らかになり、解決のためには時間と費用が追加で必要となることがネックとなっている。
費用対効果を考慮しつつ、目的のアプリケーションが完成するよう、より良い開発過程を検討している。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Journal of Diabetes Investigation
巻: 9 ページ: 1212, 1215
10.1111/jdi.12822
巻: epub ページ: ahead of priint
10.1111/jdi.12983