目的は、がん化学療法を受ける外来通院患者の災害時の課題と対処に活用できる地域のリソースを明らかにすることであった。 がん診療連携拠点病院の看護師と、セルフヘルプ・グループ代表者へのインタビューをもとに内容分析を行った。東日本大震災では、治療可能な医療機関の情報の収集と、情報を得る手段の確立が課題であった。しかし、セルフヘルプ・グループは、発災後に、会員の安否の確認、情報を得るつなぎ役として機能していた。COVID-19の影響においては、活動を中止していた。 以上のことより、がん患者会等のセルフヘルプ・グループは、がん患者の対処に活動できるリソースと考えられた。
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