研究課題/領域番号 |
18K17525
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
菅原 亜希 宮城大学, 看護学群(部), 助教 (30521835)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | セルフマネジメント |
研究実績の概要 |
本研究では、家庭における健康記録とそれに基づく健康行動の促進を目的にアプリケーションを作成し、虚血性心疾患患者のセルフマネジメント支援における有用性を明らかにすることを目的としている。 平成30年度は、安全かつ効果的なセルフマネジメント支援を実施するため、測定デバイスからアプリケーションへデータを自動的に取り込む機能の実装を計画した。機能の実装には、自動送信に対応するためのアプリケーションの改修と、測定値が保存される既存アプリケーションとのAPI(Application Programming Interface)連携のための新たなアプリケーションの開発に着手した。ウェアラブルデバイスはApple Watchを想定し、理論上、Apple Watchに取り込まれるデータについては、既存アプリケーションへの転送が可能であることが確認されていたが、Apple Watchのcellularモデルであっても利用可能なユーザはiPhoneユーザに限られることから、Apple Watchを主軸とした開発を断念した。現在、流通しているアクティビティトラッカーに広く対応できるよう調整中である。 また、アプリケーションのコンテンツに包含される教育資料を最新情報に基づき一部更新した。さらに、利用者の段階的学習を支援することを目的に、トランスセオレティカルモデルを活用し、生活習慣の振り返り、必要な学習項目の提示、学習項目についての変化ステージ、意思決定バランス、自己効力感を組み合わせたアルゴリズムを試作した。本アルゴリズムについては、修正中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ウェアラブルデバイスはApple Watchを想定し、理論上、Apple Watchに取り込まれるデータについては、既存アプリケーションへの転送が可能であることが確認されていたが、Apple Watchのcellularモデルであっても利用可能なユーザはiPhoneユーザに限られることから、Apple Watchを主軸とした開発を断念した。現在、流通しているアクティビティトラッカーに広く対応できるよう調整中である。
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今後の研究の推進方策 |
学習支援アルゴリズムを作成(修正)し、アプリケーション内への統合を行う。 測定デバイスからアプリケーションへデータを自動的に取り込む機能の実装に必要なアプリケーションの改修と、測定値が保存される既存アプリケーションとのAPI連携のための新たなアプリケーションの開発を進める。アプリケーション内への家庭における健康データの書き込みの動作確認と、ユーザビリティの評価を平成31年度中に行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
アクティビティトラッカーはApple Watchを想定していたが、cellularモデルであっても利用可能なユーザはiPhoneユーザに限られることから、Apple Watchを主軸とした開発を断念した。現在、流通しているアクティビティトラッカーに広く対応できるよう調整中である。よって、自動転送に対応するためのアプリケーションの改修とAPI連携のためのアプリケーションの開発を次年度に実施する。
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