統合失調症患者の多くが不眠症症状を有しており,薬物療法だけで症状を改善することは難しい.運動が睡眠の質を上げるといわれているが,日本は諸外国と比較し,精神科病床数が多い上に平均在院日数が長い.加えて,日本では,2020年の65歳以上の人口比率が28.7%と過去最高の更新が続いており,統合失調症患者の高齢化も進んでいることから,を継続的に自主的に行うことは難しいと考えられる.本研究では,統合失調症患者の身体活動と睡眠の関連について,身体活動強度だけでなく座位行動も含めた身体活動と睡眠の関連をみることで,睡眠を改善するための,より自主的に継続可能な身体活動を検討することができた.
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