クリーンルーム入室患者の不適応感尺度として,患者と看護師が並行して記入,患者が記入し評価できるのか,尺度の内容妥当性についても検討した。看護師と患者の下位尺度得点差を従属変数とした一元配置分散分析では「情動性傾向」で差が大きく有意差を認めた(F(6,13=4.79)=4.79,p<.01)。患者の意見では「自分を客観的に観ることが出来る目安になる」や「字が小さいから付け難い」があった。死に関する項目の受け止めは肯定的であった。患者自身が記載し活用するには,尺度の字の大きさに留意し,得点の採点に関しては医療者が行うなど,その都度の対応が必要であると考えられた。
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