研究課題/領域番号 |
18K17531
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
山本 道代 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (80736273)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 高齢者 / 皮膚乾燥 / 角質水分量 / 栄養状態 / アセスメント指標 |
研究実績の概要 |
皮膚は、加齢によって角質層の水分保持機能が低下し、柔軟性を失ったドライスキンとなる。高齢者の約9割はドライスキンであると言われ、皮膚バリア機能の破綻、掻痒感の惹起、掻破行動による皮膚障害などによって生活の質を脅かす。これらを予防するために、保湿ケアを行うことが重要である。しかし、乾燥によるかさつきやざらざら感などの症状は入浴や発汗などによって一時的に消失するため、ドライスキンを視診で判断する難しさがある。ドライスキンの指標である角質水分量はアミノ酸量や血清アルブミンと関連があることが明らかにされているため、栄養状態は外部環境に依存しないドライスキンの指標になり得るのではないかと考えた。本研究は、視診に頼らないドライスキンの判定指標として、栄養状態と角質水分量の関連を明らかにすることを目的とする。 2018年度は、倫理審査委員会の承認を受け、7月に調査対象施設を決定した。8月から9月にかけて調査対象者もしくは代諾者と研究同意を交わした。また、同時期に調査項目の決定、調査スケジュールの作成、必要物品の準備を行った。12月からカルテの情報収集および角質水分量の測定を開始し、2019年1月までに82人の調査を実施した。現在、調査データについて分析中であり、データの一部をまとめた結果を関連学会で発表する準備を進めている。 今後は、他の施設やイベントの機会などを利用し、様々な栄養状態の段階にある高齢者の栄養状態と角質水分量のデータを収集する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1回目の調査を終了し、データを分析している最中である。このデータから、栄養状態と角質水分量の関連の傾向を把握することはできると考えている。当初の研究目的に鑑みると、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では1施設での調査のみ終了した段階である。そのため、栄養状態と角質水分量の傾向を把握することはできるが、栄養状態の多様性と角質水分量の関連を明らかにすることは困難である。今後は調査対象者の拡大を目指している。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査実施時間が限られており、研究者の他に調査実施者を増やすことで時間内で調査を終える必要が生じたため人件費が発生した。
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