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2022 年度 実施状況報告書

アディクションの根本原因としての機能不全家族の特性の解明と看護介入方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K17534
研究機関聖徳大学

研究代表者

日下 修一  聖徳大学, 看護学部, 教授 (00566614)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードアディクション看護 / 機能不全家族 / 児童虐待 / ギャンブル依存症
研究実績の概要

本研究はアディクションを統合した観点から捉え、アディクションの根本原因には機能不全家族の問題があることを明確にし、どの程度の機能不全家族の問題が薬物依存などの依存症あるいは児童虐待を引き起こすのかを明らかにする。さらに、薬物依存症などの依存症や児童虐待の予防に必要な機能不全家族の問題の解決の要素を明らかにすると共に、機能不全家族に対する評価尺度を考案し、看護職が行える介入の方向性を検討し、依存症者とその家族、児童虐待加害者及び被害者の回復の具体策を提案することを目的とするものであり、2022年度は刑事施設職員及び児童養護施設職員に対する面接調査による質的研究及び薬物、アルコール、ギャンブル依存症者の自助グループ参加者及び家族に対するアンケート調査を自助グループに協力を依頼し、郵送法を用いて機能不全家族の問題が依存症の原因としてどの程度関わっているかの実態を調査すること、機能不全家族の問題の評価尺度を開発すること、カウンセリングの方法など看護職が行える具体的介入方法を検討すること及び学会発表が実施計画であった。
2022年度は昨年度に引き続きコロナの影響で、インタビュー調査は困難な状況であった。アンケート調査について、関東圏を中心として、複数のDARC(Drug Addiction Rehabilitation Center)を中心に依頼を行ったが、次年度以降という回答であったため、調査活動は文献検討を行ったにとどまった。学会発表では日本家族看護学会および日本アディクション看護学会で、ギャンブル依存および機能不全家族の問題に関する交流集会を中心に、発表活動を行い、ギャンブル依存の問題点について、これまでの研究結果を基に報告し、ディスカッションを行い、それぞれの問題点についての広報活動および様々な知見を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナの影響下で、インタビュー調査は依頼しても受け入れが難しく、調査困難な状況であった。アンケート調査についても、関東圏を中心として、複数のDARC(Drug Addiction Rehabilitation Center)を中心に依頼を行ったが、次年度以降という回答であったため。

今後の研究の推進方策

2023年度は刑事施設職員及び児童養護施設職員に対する面接調査による質的研究及び薬物、アルコール、ギャンブル依存症者の自助グループ参加者及び家族に対するアンケート調査を自助グループに協力を依頼し、郵送法を用いて機能不全家族の問題が依存症の原因としてどの程度関わっているかの実態を調査する。機能不全家族の問題の評価尺度を開発すること、カウンセリングの方法など看護職が行える具体的介入方法を検討すること及び学会発表が実施計画である。コロナが5類に移行することにより、インタビュー調査、アンケート調査の両方が充分に可能となったことから、2023年度中に実施計画に基づき、質的データ、量的データを収集し、各々分析を終える予定である。

次年度使用額が生じた理由

2022年度はコロナ拡大に伴う、研究の遅れにより、次年度使用額が生じました。
2023年度は積極的に研究の遅れを取り戻し、調査費用(郵送法に関連する支出、印刷費、旅費)、分析費用(アンケート調査の入力委託関連、インタビュー調査の文字起こし費用など)として、適切に使用していきます。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 全家族の問題からみるギャンブル依存症への介入方法2022

    • 著者名/発表者名
      日下修一,和田佳子
    • 学会等名
      日本家族看護学会第29回学術集会
  • [学会発表] 回復者支援-ギャンブル依存症とIR法-2022

    • 著者名/発表者名
      日下修一
    • 学会等名
      日本アディクション看護学会第20回学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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