研究課題
若手研究
本研究では、用手微振動法(MVT)の振動特性とその生理的効果について検討した。振動特性を調査した研究1では、MVTの振動と静止時のわずかな振動(MV)の振動周波数が類似していることが明らかとなった。研究2ではMVTの生理的効果を調査し、心拍変動解析と皮膚電位水準により交感神経活動の活性化の可能性が示唆された。しかしながら、呼吸パターンのデータ解釈には不確定性が残り、今後の詳細な研究が必要である。
リハビリテーション看護
今回の研究では現場で使用しているケアの効果について、そのメカニズムを検討することにより、より効果的な手技の開発につながる基礎資料となる可能性がある。また用手微振動法というケアから人が人に触れる効果について、振動という観点から考察することにより、新しいケアの創出に繋がる可能性もあり、学術的・社会的意義があると考える。