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2019 年度 実施状況報告書

脳卒中患者の家庭血圧測定行動の獲得にむけた教育プログラムの効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K17543
研究機関日本赤十字広島看護大学

研究代表者

木下 真吾  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (00779704)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳卒中 / 家庭血圧測定 / 教育
研究実績の概要

脳卒中患者の家庭血圧測定行動の獲得を目指した教育プログラムについて、無作為比較試験の臨床研究を進めている。介入群に対するプログラムとしては、研究者が入院中から退院後にかけて、6ヶ月間(計5回)、面談および電話(1回あたり15~30分間)での支援を行っている。教育媒体としては、血圧計 (テルモ電子血圧計: アームイン血圧計P2020) の貸し出しと、テキストブックおよび自己管理手帳の提供である。対照群に対するプログラムとしては、介入群と同じく初回の説明と教育媒体の提供を行うが、その後の6ヶ月間の面談および電話での支援は行わない。
現在、2つの研究実施施設において、48人の脳卒中患者に登録いただき、介入群と対照群への割付を行い、介入効果の検証中である。同意率は82.8%で、同意後に4人(介入群2人・対照群2人)の同意取り消しがあったため、脱落率は8.3%である。
現在、調査継続中であるため、データが不揃いであるが、介入の安全性を検証するために中間解析を行った。中間解析の結果としては、家庭血圧測定実施率が登録後1ヶ月時点と登録後3ヶ月時点、登録後7ヶ月時点において、介入群の方が対照群に比べ、有意に高かった。これは、発症前 (研究開始前) の家庭血圧測定実施に介入群と対照群では差がなかったため、看護師による継続的な支援の効果の可能性が考えられる。登録後12ヶ月時点では両群ともに実施割合は低下することが考えられるが、介入終了6ヶ月後に介入効果が継続しているかを検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画の予定通りのリクルートを終え、データ収集も順調に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

現在行っている無作為比較試験の最終のデータ収集(登録後12ヶ月時点)を2020年8月に完了する見込みである。そして、データ収集が完了した時点で、データ分析作業や論文執筆作業を行う予定である。
その後、無作為比較試験の結果を基に、本研究でのプログラムを運用・普及させるための仕組みづくりとして、看護師を対象にした研修やテキストブックの作成等を検討していく。

次年度使用額が生じた理由

次年度に使用計画があるため

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脳卒中患者の家庭血圧測定行動の獲得を目指したプログラムの効果: 無作為化比較試験によるプログラム開始後3ヶ月時点の評価2020

    • 著者名/発表者名
      木下真吾, 山田美和, 伊藤由美, 日浦佳子, 石田敬子, 石田榮子, 山崎克仁, 伊藤沙也加, 丸澤葉志子. 百田武司
    • 学会等名
      第7回日本ニューロサイエンス看護学会学術集会
  • [学会発表] 脳卒中患者の家庭血圧測定行動の獲得を目指した教育プログラムの構築とPilot Study:急性期病棟における検討2019

    • 著者名/発表者名
      木下 真吾, 百田 武司
    • 学会等名
      日本老年看護学会第24回学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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