本研究は、脳卒中患者の家庭血圧測定行動の獲得を目指した入院中から退院後にかけての教育プログラムを構築し、その効果の検証を行うことを目的として、無作為比較試験の臨床研究を行った。 結果として、主要評価項目の家庭血圧測定実施率は、登録後12ヶ月時点で介入群の方が対照群に比べ、有意に高かった(p<.001)。また、副次的評価項目の家庭血圧測定実施率(登録後1ヶ月時点・登録後3ヶ月時点・登録後7ヶ月時点)においても、介入群の方が対照群に比べ、有意に高かった。これは、発症前 (研究開始前) の家庭血圧測定実施に介入群と対照群では差がなかったため、看護師による継続的な支援の効果の可能性が考えられる。
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