研究課題
若手研究
本研究は、産褥早期の母親に対する三陰交への経穴指圧刺激が自律神経活動や産後うつ病のリスク要因、身体的疲労の程度、睡眠状態との関係を明らかにすることを目的とした。産後4日目から産後1か月健康診査までの約1か月間、三陰交の経穴に指圧刺激を継続実施していただく介入群と対照群において、産後のマイナートラブル、産後うつ病のリスク要因、疲労度、睡眠状態を比較した。その結果、産褥早期からの三陰交の経穴刺激は、産後のマイナートラブルの回復を促進し、母親の睡眠の向上につながる可能性が示唆された。
母性看護学、助産学
本研究の成果から、産後早期から三陰交の経穴刺激を行った方が、産後のマイナートラブルの数が少なく、疲労度の低下が認められ、身体的な回復につながっていたと考えられる。また、それらの身体的な回復が睡眠の質や精神状態の回復にも関連していた。そのため、産褥早期からの身体的な回復を促す支援は、産後の母親の睡眠や精神状態の悪化防止に寄与する可能性があると考えられる。