染色体構造異常症のうち、発症頻度が1人/10,000人以下の疾患に焦点を当て、「家族がわが子を育てる中で必要とする支援に繋がりやすくするためにはどのような方策を取る必要があるか」を研究の問いとした。対象となる子どもの母親16名を対象に半構成的インタビューを実施し、分析には、M-GTAを使用した。 母親がありのままのわが子に合わせた育児を行えるようになるためのきっかけとして、「支援につながる」事と「ピアと出会う」事が重要であった。しかし疾患の稀少さ故にこれらが極めて叶えられにくい点が特徴として考えられた。これらの特徴を踏まえ、個々のニーズに見合う継続的な支援体制を模索していく必要がある。
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