研究課題
若手研究
本研究では、妊娠先行型結婚をした男性が父親役割に適応していくプロセスと父親のケア・ニーズを明らかにし、妊娠先行型結婚をした父親独自に必要な支援を明確にした。妊娠先行型結婚をした男性に対して、パートナーの妊娠判明後の男性の揺れ動く心理を理解し、父親になる決意を後押しする支援が必要である。また、妊娠中から父親になる準備が進むように支援することが必要である。さらに、児の出生早期から児と直接触れ合う機会を促し、妻と共に育児に取り組めるよう支援が必要である。
助産学
これまで妊娠先行型結婚をした女性を対象とした研究は散見されていたが、男性を対象とした先行研究はなされていなかった。本研究において、「妊娠先行型結婚をした男性が父親役割に適応していくプロセス」と父親のケア・ニーズが明らかになったことで、妊娠先行型結婚をしたカップルが親役割に適応するための統合的なケアとして、双方の親役割への適応プロセスを理解した上で、それぞれのニーズに沿ったケアを行うことができるようになると考える。