研究課題/領域番号 |
18K17556
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
赤松 恵美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (30351943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 妊婦 / 浮き趾 / 不定愁訴 |
研究実績の概要 |
本研究は,妊婦を100人対象とし,浮き趾(うきゆび)と不定愁訴の関係を明らかにする。(本来「浮き趾」と表示するが以下「浮き指」で表示)本研究は,妊娠後期の妊婦100人を対象に,腰痛を含む不定愁訴57項目を浮き指の有無で比較し,足底,足指の状況が腰痛等の不定愁訴に影響することを明らかにする。「浮き指」とは足指が地面に着いていない状況を指し,近年,増加傾向にある。筆者の先行研究では既に若年女性の不定愁訴と浮き指の関連性が明らかである。妊婦は胎児成長,体重増加により重心偏移や靴のサイズアップ等の身体的変化がおこるが,このような身体的変化は浮き指の要因のひとつでもある。妊婦の浮き指と腰痛等不定愁訴との関連が明らかとなれば,浮き指の防止がこれらの症状の軽減につながる可能性が考えられる。 現在,文献収集と先行研究・知識に関しては,不足分を補いまとめているところである。調査協力施設への依頼であるが,施設への許可を得るため調整中。倫理審査申請書は作成し,倫理審査にかけるように調整中である。 自記式質問紙作成の作成は,1)自記式質問紙による質問項目:自記式質問紙にて,年齢,身長等の属性,運動をするかどうか,歩き方,普段履いている靴のサイズやタイプ等,2)妊娠経過に関連した情報:初経年齢,妊娠週数,胎児の推定体重,非妊時体重,現在の体重,胎位,胎向等の妊娠経過,3)腰痛等の不定愁訴に関した情報:腰痛等の不定愁訴の項目は厚生労働省の国民生活基礎調査の中で定期的の行われる不定愁訴,身体症状42項目を参考にした。プレテスト時にあがった16項目を加え,57項目として使用する。以下がその57項目を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
職場の変更に伴い,調査予定としていた施設の変更を余儀なくされたため。ただし,1年経過し,2018年後半より倫理審査申請書の作成に取りかかることができている。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は倫理委員会に倫理審査申請書を提出し,できるところから調査を始める予定である。2019年12月までに倫理審査を終え,1月から調査が開始できるようにする。2020年6月にはデータ分析を開始,2020年度中に調査結果を整え,考察に移る。2020年から2021年は本研究を海外の学会に発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
【理由】職場の変更にともない,業務を優先したため。現在,足底圧分析に関する機器については購入を進めている。 【使用計画】2018年度まったく購入できていない足底圧分析に関する機器等一式,SPSS統計ソフト,その他の物品等を購入予定である。2019年~2020年度7月くらいまでに,本研究における情報収集目的で海外学会参加を予定,本研究の外部への公表は2020年後半~2021年,国際会議での発表を目指す。
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