研究課題/領域番号 |
18K17557
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋子 九州大学, 医学研究院, 助教 (90778812)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 妊娠糖尿病 / 生活因子 |
研究実績の概要 |
妊娠糖尿病は、器質的因子と生活因子の両者の影響により発症し、様々な周産期合併症を引き起こす。その中で、妊娠糖尿病を発症した妊婦に対し、食事や運動といった生活因子の自己管理を支援することで、周産期合併症が検証することが報告されている。妊娠糖尿病妊婦に、より効果的な生活支援を行うためには、個々人の生活を起点に考える必要がある。そこで、本研究では1.妊娠糖尿病発症の要因となる生活因子を明らかにすること、2.妊娠糖尿病の周産期合併症発症に関連する生活因子を明らかにすること、を目的とし、食事・運動・睡眠等の生活因子と、年齢・体重等の器質的因子に関する質問紙調査を実施する。 妊娠糖尿病発症妊婦と非発症妊婦双方の比較調査を通して、妊娠糖尿病発症や周産期合併症に関連する生活因子を明らかにできれば、個々人にあった効果的な生活支援策の提案が可能となる。 平成30年度は、質問紙作成とプレテストを行い、質問紙調査を開始する予定であったが、妊娠糖尿病と生活因子の分析枠組みに関して再検討が必要となったため、再度、産科医よりスーパーバイズを受けた。研究計画、質問紙の質問項目、特に運動に関する尺度の再検討を行った。また、一部の調査施設と研究協力調整を行った。 次年度は、本年度の検討結果を踏まえ、研究計画の倫理申請、調査施設への研究協力依頼を進める。その後、妊娠糖尿病発症妊婦と非発症妊婦に対し生活状況に関する横断調査を実施する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定では、プレテスト後に本調査に入る予定であったが、研究計画を検討した結果、質問紙の構成、特に運動・日常活動に関する尺度に関して再検討する必要があると判断した。産科医によるスーパーバイズを受けながら再検討しているため、当初予定より遅延している。
|
今後の研究の推進方策 |
妊娠糖尿病発症妊婦と非発症妊婦に対し、生活状況に関する質問紙調査を行う。また、対象者の産後の周産期合併症の追跡調査を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本調査開始予定が遅れたため、令和元年度に予定していた人件費・謝金を支出する予定である。
|