研究目的はコルチゾールとオキシトシンを指標とし妊娠期の不安や抑うつ症状と分娩期の異常や産後の抑うつ症状等との関連を明らかにすることであり、4つの研究で構成される。 研究1では妊娠後期の抑うつ症状と出生体重は関連していたが、妊娠中期の抑うつ症状は関連していなかった。研究2では妊娠中期の不安と抑うつ症状、オキシトシンは産後直後のボンディングと関連していた。研究3では妊娠中の体重増加、出産満足度等が産後の抑うつ症状と関連していたが、妊娠中の抑うつ症状は関連していなかった。研究4では妊娠期の抑うつ症状には妊娠中の体重増加が、産後の抑うつ症状には妊娠中の体重増加と産後のソーシャルサポート等が関連していた。
|