研究課題/領域番号 |
18K17563
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
松本 宙 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (00783250)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 1型糖尿病 / 思春期 / 疾患管理 |
研究実績の概要 |
1型糖尿病の患児は良好な血糖コントロールを保つために、適切な疾患管理が求められる。しかし、思春期はさまざまな要因により不適切な疾患管理や血糖コントロール不良などの問題が出現しやすい。近年海外では思春期の患児に対する研究が進み、このような問題の背景として家族の影響が指摘されている。 本研究の目的は、身体的・心理社会的な要因により不適切な疾患管理や血糖コントロール不良などの問題が出現しやすい思春期の1型糖尿病患児の疾患管理や血糖コントロールに対する家族の影響を明らかし、患児・家族に向けた心理社会的支援プログラムの開発を行うことである。 本研究は、第1~3段階に分かれて実施を予定しており、第1段階は質問紙調査、第2段階は面接調査(半構造化面接を用いた質的研究)、第3段階はプログラム開発として、研究を遂行予定である。 2021年度は、質問紙調査を実施し,現在投稿に向けた準備を行っている。それと同時に,面接調査(半構造化面接を用いた質的研究)に関しても開始しており,分析も同時に進めている.なお,分析においては,研究協力機関の医師ならびに看護師とともに検討を行うとともに、質的研究の専門家にスーパーバイズを受けて内容の検討を重ねている。さらに、これらの進行と同時に,大規模調査研究(質問紙調査)に向けて,研究協力施設との打ち合わせを行い,研究開始に向けた調整を進めた。これらの進行・調整を踏まえて,研究者の所属機関における倫理委員会の承認に向けて手続きを進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り質問紙調査を実施し,論文投稿している段階であり、かつ、質的研究(半構造化面 接を用いた質的研究)の調査・分析を実施できているため。
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今後の研究の推進方策 |
半構造化面接を用いた質的調査研究を進めるのと同時に,質問紙を用いた大規模調査研究を行う。そのため,研究者の所属機関ならびに研究協力機関において,質問紙の精査を重ねており,準備ができ次第,倫理審査委員会への手続き・実地調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の流行による学術集会(現地参加)の中止、また、当初予定していた、調査票作成費と調査票郵送費が少なかったことが、次年度使用額が生じた理由として挙げられる。 翌年度は、半構造化面接・質問紙調査の実施において関係機関との打ち合わせを多く行うことから、その分の旅費と、研究実施における郵送費等に使用する。
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