研究参加者は初産婦4名であった。研究者は彼らに定期的にインタビューを行いデータを収集した。インタビューは、妊娠後期に1回、産後は2週間から離乳までの5~6回、計6~7回行った。妊娠37週時点で全員が母乳育児を行うことを希望していたが具体的な方法については情報を得ていなかった。その代わりに友人や姉妹といった身近な人から体験を聞き判断材料にしていた。産後早期は1名が完全母乳栄養、3名が混合栄養であり、助産師のアドバイスに従っていた。しかし時間が経つなかで、状況や自身の考えが変わり、母親自身と子どもにとって良い授乳方法を見出し、離乳を迎えていた。
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