本研究は、近年支援の必要性がいわれている「特定妊婦」への支援や「妊娠期からの児童虐待予防対策」の推進に寄与することを目指している。この支援が必要な親に対応していくためには、まず支援が必要な親の把握が重要である。そこで、妊娠期からの親の虐待リスクをアセスメントする指標を独自に作成し、乳幼児のいる親を対象に信頼性・妥当性を検討した。この『育児困難心性尺度』が、妊娠期の親に適応可能かを検討することが本研究の目的である。
2022年度は、本研究データと乳幼児のいる親のデータ(過去の研究)を比較し、妊娠期の親における育児困難心性の特徴がある程度明確化された。しかし、公表に向けてはまだ十分な検討が行えておらず、課題を残している。 研究を推進するための時間確保を行い、結果の整理を含め、公表に耐えうるレベルまでの論文として仕上げる予定である。
|