本研究では、子ども虐待の一次予防の観点から支援が必要な親のリスクアセスメントを行うために作成した育児困難心性尺度(Terai,2020)が、妊娠期の母親に適応可能かという点について検討した。この尺度は乳幼児のいる親を対象に信頼性・妥当性を検討しているため、今回は妊娠期の母親を対象に分析を行った。 結果として、全国の妊娠期の母親を対象にWeb調査を実施して322名の回答を得た。分析は確認的因子分析を行い、χ2(523)=1909.9、有意確率=.000、GFI=.714、AGFI=.674、CFI=.729、TLI=.710、RMSEA=.091というモデル適合であった。
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