協働の成否に与える要因のデータ解析を行い2つの成果が得られた。看護師配置人数が1人の時に比べ看護師配置人数が2人以上になると看護師の協働達成感得点は低くなるが,教員や養護教諭の協働達成感得点は高くなることが分かった。次に,援助者間で,子どもの心身の状態に関する感じ方やアセスメントは一致する場合もあれば,少し違う場合もある。この違いが生じると,ケアの方法やタイミングなどの考え方に差異が生じてしまう。この援助者間の考え方に差が生じた場合に,医療的ケア従事者間での日常的なコミュニケーションに気まずさや不満が生じ,それが協働を阻害する大きな要因になることが分かった。
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