研究課題
本研究の目的は、特別支援学校を卒業する重症心身障害児とその保護者が、卒業に向けてどの程度準備できているかを把握するための移行アセスメントツールを開発することである。2020年4月~5月は2019年度に実施したインタビュー調査・プレテスト実施の結果から、移行アセスメントツールの修正を行い、摂南大学および大阪大学医学部付属病院の倫理委員会から変更申請の承認を受けた。次に、移行アセスメントツールの項目を確定するために、2020年6月~10月にかけて全国41校の特別支援学校の協力を得て、計3回のデルファイ法を用いた質問紙調査を実施した。第1回調査では118名、第2回調査では98名、第3回調査では92名の特別支援学校の教員が参加した。質問紙調査の結果、アセスメント項目として「卒業後の健康に関する準備」11項目、「卒業後に向けた心理的準備」9項目、「卒業後の生活に対する準備」4項目、「卒業後の活動に対する準備」9項目、「支援を継続するための準備」12項目の合計5領域45項目が特定された。2021年度は学会発表および論文を投稿していく。
3: やや遅れている
Covid-19の影響を受け、質問紙調査の開始が遅れたため。
当初予定していた調査はすでに完了しているため、2021年度は論文の投稿に専念する。また、この移行アセスメントツールを特別支援学校の進路指導や、教員と学校看護師の連携に実装するための研究の計画を立案していく。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
International Journal of Disability, Development and Education
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10.1080/1034912X.2020.1843605