研究課題/領域番号 |
18K17591
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
上田 佳世 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90637042)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Quality improvement / Quality of health care / Quality indicators / Obstetric delivery / Midwifery / Audit and Feedback / Childbirth / Clinical guideline |
研究成果の概要 |
出産の多くを占める低リスク出産の医療ケアは、地域や出産施設、医療者により影響を受けやすく、質や安全性の確保は不可欠である。我々は、複数の診療ガイドラインと既存の医療の質指標(Quality Indicator: QI)から修正デルファイ法によりQIを開発し、その更新と適応可能性の検証を進めてきた。本研究の目的は、QI測定を使って低リスク出産の医療をより効果的に改善するためのプログラムを開発し検証することである。先行研究のレビューより、QIを用いて監査とフィー ドバックを含む多面的な介入プログラムを開発し介入前後を比べてパフォーマンスへの変化を評価した。結果は一部の指標では介入の効果がみられた。
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自由記述の分野 |
生涯発達看護学、基礎看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低リスク出産のQIを用いた質改善の介入の実装とその効果の評価は、取り組むべき重要な課題である。質改善の介入は、ケアのプロセスと結果を改善するための戦略的なアプローチであり、監査とフィードバックが広く用いられているが、QIの測定結果の一方的報告だけでは効果は不十分とされている。また、質改善を実現するには組織的な取り組み等の多面的な実践が有効とされているが、低リスク出産の医療ケアでの取り組みは非常に限られている。そのため、本研究での取り組みや効果の検証の方法と結果は今後の医療の質改善に、産科医療だけでなく広い分野での応用に役立つであろう。
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