研究課題/領域番号 |
18K17606
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
キット 彩乃 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (70789320)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 育児不安 / アタッチメントスタイル / 内的作業モデル / 1歳6ヶ月児 |
研究成果の概要 |
養育者の高い育児不安は虐待要因の1つであり、重要な公衆衛生学上の問題である。1歳6か月児を育てる母親を対象に育児不安と母親のアタッチメントスタイルとの関連を明らかにすることを目的としてA市における1歳6か月児健診にて質問紙調査を実施した(配布質問紙数:1,399枚、回収数:529枚、回収率:37.8%)。多変量解析の結果、両価/不安型のアタッチメントスタイルを持つ母親は安定型を持つ母親より有意に育児不安が高くなった。一方で回避型の母親と安定型の母親では育児不安に有意な差が認められなかった。
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自由記述の分野 |
公衆衛生看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人生の早期に形成された愛着は生涯において変化しにくく、育児期の母親のアタッチメントスタイルは妊娠期においても同様の型が示される可能性が示唆される。妊娠期から保健師が母親のアタッチメントスタイルを何らかの方法で把握することで育児期のリスクファクターを捉えることができ、予防的支援に繋げることが可能となる。今回の研究で両価型の母親において有意に育児不安が高いということが明らかになり、育児支援の対象者として両価型のアタッチメントスタイルを持つ者も考慮していかなければならないことを提示できたことは意義がある。
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