研究課題/領域番号 |
18K17614
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
吉岡 真由 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (90575466)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 認知症の原因疾患 / 高齢者 / 信頼性 / 妥当性 / 自発摂食評価表 / レビー小体型認知症 / アルツハイマー病 / 血管性認知症 |
研究実績の概要 |
本研究は,2018~2020年度の4年間で,DLBやVaDを含めた認知症の原因疾患に適応できる改訂版SFDを作成し,信頼性と妥当性を検証することである.さらに,pre-post designによる有効性の検証を行うことである. 2018年度の調査から,SFDはDLB高齢者に対しても信頼性と妥当性を認めたため,今年度は追加の調査と研究成果の公表を行うことを目的とした. 2018年度の調査の際のアンケート結果の分析を行い,改訂版SFDを作成した.SFDの10項目における「評価のしやすさ」に関して,「巧緻」以外の9項目は88.8~97.0%が「簡単」と回答したが,「巧緻」のみ77.8%とやや低かった.SFDの項目「巧緻」の「ゼリー等のパッケージを開けたり,紙パックにストローを挿入することができる」において,職員が前もって開けていたり,そのままの状態で提供していないため,実際に評価できないことがあった.特に認知症高齢者グループホームや介護老人福祉施設などの施設では,食事への配慮としてゼリー等のデザートを皿に盛り付けたり,飲み物はコップで提供したりしている.そのため,食事場面に関連する「個包装された菓子を袋から取り出して食べること」や「薬をPTPシートや袋から取り出して内服する」などの巧緻動作で評価できるように,「これらの動作の機会がない場合は,『菓子袋もしくは薬剤を開封できる』を評価」という文言を追加した.また,その他の評価方法において評価が困難と回答があった箇所について,注釈を追加した. 成果の公表については,11th International Association of Gerontology and Geriatrics Asia/Oceania Regional Congress (IAGG2019:国際老年学会アジア・オセアニア地域大会)において,「RELIABILITY, VALIDITY, AND USEFULNESS OF THE “SELF-FEEDING BEHAVIORS’ ASSESSMENT TOOL FOR THE ELDERLY WITH DEMENTIA" FOR PEOPLE WITH DEMENTIA WITH LEWY BODIES」を発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は,今年度予定していた調査を前倒して実施し,成果を示すことができた.そのため,今年度は調査時のアンケート結果を分析し,改訂版SFDを作成するに至った.
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は当該計画通り,Pre-post designによる改訂版SFDの有効性の検証を行う.摂食困難のある認知症高齢者20名(介入群10名,対照群10名).「年齢」「性別」「認知症の原因疾患」「認知症重症度」を軸に,介入群と対照群とをマッチングする.介入群に対して,改訂版SFDをもとにアセスメントした介入を見出し,介入を行う.対照群には,通常通りのケア提供を継続する.
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次年度使用額が生じた理由 |
最終年度は,Pre-post designによる改訂版SFDの有効性の検証を行うため,その調査費用として計画的に使用する.
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