研究課題/領域番号 |
18K17616
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研究機関 | 岩手保健医療大学 |
研究代表者 |
木内 千晶 岩手保健医療大学, 看護学部, 准教授 (20363731)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ワーク・エンゲイジメント / レジリエンス / 療養病床 / 介護老人保健施設 / 介護老人福祉施設 |
研究実績の概要 |
本研究は、療養病床、介護老人保健施設、介護老人福祉施設の看護職のワーク・エンゲイジメント因果モデルを検証し、心身の健康と仕事のパフォーマンスを促進する因果プロセスを明らかにすることを目的としている。 ポジティブ心理学の発展等により、近年は職場のメンタルヘルスにもポジティブな考えが導入され、組織と個人の活性化を推進するものに移行しつつある。本研究では、仕事に関するwell-being の状態を表すワーク・エンゲイジメントに着目し、高齢者看護に携わる看護職者がいきいき働くために、ポジティブな側面からストレスの抑制とパフォーマンスの促進に取り組むものである。 平成30年度は、国内の療養病床の看護に関する研究、および国内外の看護職のワーク・エンゲイジメントに関する研究動向を把握するため、関連研究の文献検討を行った。ワーク・エンゲイジメントに関しては、先行要因とアウトカムを把握することができ、ワーク・エンゲイジメントのアウトカムや媒介効果を明らかにした研究は少ないことが確認できた。これらの結果をもとに調査の構成内容を検討した。ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度日本語短縮版、新職業性ストレス簡易調査短縮版、二次元レジリエンス要因尺度等を活用した質問紙調査票の作成を行い、研究機関の倫理委員会の承認を得た。また、調査実施に向け対象施設の選定を行っている。 令和元年度は、対象施設に調査依頼を行い、質問紙調査を実施する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成30年度に、質問紙調査票の作成と調査依頼を行う計画であったが、調査依頼には至らなかった。文献検討から質問紙の構成内容を検討するのに時間がかかったことと、対象施設の選定に時間を要していることが理由である。 質問紙調査票は倫理審査での承認が完了し準備ができているため、令和元年度中に遅れを取り戻す予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
全国の療養病床、介護老人保健施設、介護老人福祉施設から調査対象施設を抽出し、調査依頼を行う。承諾の得られた施設を対象に無記名自記式質問紙調査を実施する予定である。
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