研究課題/領域番号 |
18K17622
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
織方 愛 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (00780470)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 学童肥満 / インドネシア / 学校保健 / 予防プログラム / ランダム化比較試験 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,インドネシア共和国(以下イ国)学童の健康的体重での発育・発達に寄与し,NCDs予防・健康増進に貢献するために,イ国研究チームとの協働により,先行研究で開発した学童肥満予防プログラムのランダム化比較試験の実施,評価を行うことである。実施期間は2か年とし,達成目標は4目標として進める予定であった. 1年目(平成30年度)の計画として,2つの目標を掲げ,それぞれは,目標1. 学童肥満予防ランダム化比較試験準備を行うことと,目標2. 学童肥満予防ランダム化比較試験実施であった. まず,目標1. 学童肥満予防ランダム化比較試験準備を行うことに関して, ①イ国内での研究許可手続(イ国立イスラム大学・教育省・保健省)・日本での倫理審査承認を得る.②プログラムの内容を再確認し,実施に必要なプログラム教材・測定用具・質問紙等を準備する.③ランダムサンプリングを行い,対象に説明と同意を得る.があったが,①③については実施できなかった. 次に,目標2. 学童肥満予防ランダム化比較試験実施に関して,④学童約200名(2群:パイロットから算定予定)に対し事前質問紙調査・身体測定を行う.⑤学童約200名(2群:パイロットから算定予定)に対して介入群・対照群に学童肥満予防プログラム(ミニナース養成・学校菜園料理教室・運動教室)を実施する.⑥学童約200名(2群:パイロットから算定予定)に対し事後質問紙調査・身体測定を行う.があったが,実績として,④⑤⑥は達成できなかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
目標1の実施時に,新たに研究協力機関である国立イスラム大学の研究協働の方針が示された.2019年度以降は,共同研究を行う場合にはMoU(大学間交流協定)を締結してからでないと研究はできないとの方針である.そのため,学童肥満予防ランダム化比較試験準備が滞った.
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今後の研究の推進方策 |
研究を遂行する上の課題として,研究協力機関の協力が得られないことが挙げられる.この課題への改善案として,MoUを締結する,もしくは新たな研究協力機関獲得が考えられる.MoU締結には1年以上の期間が見込まれており,現実的ではない.よって,新たな研究協力機関の獲得の可能性について探り,早急に計画を遂行していく必要がある.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究実施に遅れが生じており,2019年度以降の研究協力機関の獲得を行い,研究計画遂行を目指すため.
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