研究実績の概要 |
本研究は高齢者の発達課題である次世代の育成と文化継承の営みとしての「世代性 (generativity:Erikson,1986,1998)」獲得の過程を明らかにすることを目的としている。 1.【調査】(2018/12/1~2019/3/30)①「次世代への関与」に関するアンケート調査:放課後まなび教室に従事する高齢ボランティアを対象に,属性,社会活動,ボランティアを始めた契機,意義,継続要因,日本版世代性行動チェクリストGCB-R(丸島,2007)について実施した。(配布数61, 回収数41,回収率67.2%)②「ボランティア活動とライフヒストリー」インタビュー調査:①より、応募のあった12名に実施した。③分析:①孫育児の有無によるGCB-Rの群間比較等統計的検定,②M-GTAに沿った内容分析を行い,プレ調査の結果と併せ学会発表準備を行った。20th Global Intergenerational Conference(2019/6/12~16)にエントリーしアクセプトされた。 2.【海外会議,研修】(2019/1/29~2/3)①研修(WeIntervene's 4th Annual Kickoff to National School Counseling Week 2019 :American School Counselor Association (ASCA)主催,@St. Francis College,Brooklyn, NY.USA)児童生徒への企業や個人からの投資や、ボランティアの開拓研修、子どものリスク回避スキル獲得のための教育教材開発等の講演及び交流。修了書授与。②研究打ち合わせ,情報収集(Community Impact Program:Youth programs@Columbia University,New York, NY.USA)本研究の鍵概念「ソーシャルキャピタル」に関する新書の紹介,日米における子どものまなびの支援や地域づくりに関して,意見交換を行った。今後も担当者と交流を継続し,多様な視点に立ち,本研究結果の分析を行う予定である。
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