研究課題/領域番号 |
18K17626
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 京都光華女子大学 |
研究代表者 |
諏澤 宏恵 京都光華女子大学, 健康科学部, 講師 (60531142)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | generativity / 世代性獲得過程 / 質的研究 / 概念化 / ライフヒストリー / 高齢保育ボランティア / 放課後学習支援 / 世代間交流 |
研究成果の概要 |
放課後学習支援ボランティア15名(M=68.5歳,range54.0-86.0)のライフヒストリーの語りをもとに、世代性獲得の過程を概念化した。ボランティアらは、①動機形成期、②移行期、③維持・葛藤期を経て、学習支援プログラムへの参加を有益と感じるようになり、若い世代への助言と、知恵の共有が促されていた。また、ボランティアが子ども期に経験した〈遊びや学びの文化〉は、暴れるなどアクティングアウトする児童との関係性をコントロルする傍ら自らも楽しむことができるツールとなっていた。すなわち、中高年者が経験する児童生徒との葛藤場面の解決は、次世代育成の自信となり、世代性獲得を促していることがわかった。
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自由記述の分野 |
公衆衛生看護学,発達心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた結果は、中年期から高齢期を対象とする世代性育成を目的としたプログラム開発の理論的示唆を得ることが期待される。高齢者が世代性を発揮することは、世代間をつなぎ、地域の健康度や安全度を向上させるソーシャルキャピタルの醸成を図る上で重要であり、広く公衆衛生に還元されることが予想される。
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