研究課題/領域番号 |
18K17627
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
山埜 ふみ恵 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (60782266)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 介護予防 / 男性高齢者 / ソーシャルサポート授受 / 地域のつながり |
研究実績の概要 |
本研究の目的は地域のつながり強化にむけた介護予防活動における男性高齢者のバランスのとれたサポート授受を促進するための具体的な要因や支援方法を明らかにすることである。 2018年度は本研究を実施する準備として、介護予防活動内における参加者間のバランスのとれたサポート授受の関係性を築くための具体的な要因を明らかにすることを目的にインタビュー調査を実施する研究計画案の見直しを行った。 研究対象は、大阪府下A市において2015年7月から9月までの期間に開催された介護予防活動に参加した高齢者554人の無記名自己式質問調査結果から抽出し、参加者間のサポート授受の実態を既存の尺度を用いて測定した結果、バランスのとれたサポート授受の関係性が多かった高齢者が在住する小学校区で開催されている介護予防活動グループのリーダーとし、男性高齢者には限定しないこととした。また対象者の抽出の際はA市高齢施策担当者から情報収集を行った。研究に用いるインタビューガイドについては、対象者の見直しに伴い再考するため文献検討を行い完成した。また質的記述的分析を行うにあたり、分析手法を学ぶため質的研究の関連書籍を購入したり、学会に参加し知見を深めた。 2019年度は2018年度に作成した資料をもとに所属機関の倫理委員会に申請し承認後、個別的に半構成的面接調査を実施し、介護予防活動における参加者同士のバランスのとれたサポート授受の関係性を築くための具体的な要因および性差について質的記述的研究にて分析を進める予定である。 2020年度は質的研究で明らかになった要因をもとに、男性高齢者のソーシャルサポート授受を促進する関連要因を明らかにするために、明らかになった要因を元に自記式質問紙を作成し、郵送による調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度から調査を実施する予定で進めてきたが、男性高齢者の特徴を捉えるためにも対象者を男性に限定せず質的調査を実施する内容に研究計画を変更したため、研究方法や分析方法について再考するために時間を要した。またインタビューガイドについても、目的を明らかにするための内容を再考するため、文献検討に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画では1年目に質的調査を実施、2年~3年目に無記名自己式質問紙調査、分析、論文執筆を行う予定であった。1年目は本研究の調査準備期間としたため、2年目に質的調査、3年目に量的調査・論文執筆を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度は本研究の実施準備として、研究計画をブラッシュアップするため、知見を得るための学会参加費に使用し、また研究に使用するためのパソコン購入のための費用を使用した。次年度から質的調査・量的調査を進めるために、必要な文具類、分析のための持ち運び可能なノートパソコンの購入やICレコーダー等の物品購入費を使用する予定である。またインタビュー調査にあたって、調査対象者への謝金や交通費を使用する予定である。論文執筆にあたり、知見を深めるため学会に参加する予定である。
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