研究課題/領域番号 |
18K17627
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
山埜 ふみ恵 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (60782266)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 介護予防 / 地域高齢者 / ソーシャルサポート授受 / 地域のつながり |
研究実績の概要 |
本研究の目的は地域のつながり強化に向けた介護予防活動における男性高齢者のバランスのとれたサポート授受を促進するための具体的な要因や支援方法を明らかにすることである。 2019年度は、本研究の実施について所属機関倫理委員会の承認を得た。その後、A市の介護予防事業担当者に、対象基準(研究者らの先行研究で明らかになったサポート授受のバランスの取れた関係性が多かった介護予防活動グループのリーダー)を伝えた上で、対象者の推薦を依頼した。面接調査実施までの手続きとして、推薦された対象者に対し、個別に研究者が研究の趣旨などを文書と口頭で説明を行い、16人から承諾を得た。2019年7月~12月の期間に対象者へ個別の半構造的面接を行った。インタビューガイドを用いて「参加している介護予防活動間のサポート授受の状況」を、対象者に自由に語ってもらった。面接所要時間は30分~60分程度だった。面接内容は本人書の許可を得てからICレコーダーに録音した。得たデータの分析方法についてさらに精査するために、KJ法やSCATの研修に参加申し込みしたが新型コロナウイルス感染症の影響のため2020年度に延期した。
2020年度は質的研修終了後に得られたデータの分析をさらに精査して結果をまとめる予定である。またそのデータ分析結果から、目的である介護予防活動における参加者同士のバランスのとれたサポート授受の関係性を築くための具体的な要因及び性差があきらかになれば、それをもとに自記式質問紙調査表を作成し、郵送による量的調査を実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度にインタビュー調査を実施した。年度内に実施したインタビュー内容を分析する予定であったが、コロナ禍による研修延期等により予定より時間を費やしている。さらに分析結果をもとにアンケート調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、対象となる介護予防活動が休止中であり(2020年6月時点)直接介護予防活動の場での調査票配布が難しい状況である。量的研究の準備が整い次第、実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響で活動自体が中止中であり、量的調査のタイミングや配布方法については、担当の自治体保健師と連携して検討していく。実施までにインタビュー調査内容をまとめ、質問紙調査票を完成させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度はインタビュー調査に必要なICレコーダーや逐語録作成費用、およびインタビュー謝金等に使用した。質的研究分析の研修会の延期に伴い、参加費や旅費などは未使用となった。次年度は量的研究および論文執筆を行うにあたり、それに伴う郵送費や印刷費を使用する予定である。
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