• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

都市部の男性高齢者における介護予防活動を活用した地域のつながり強化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K17627
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

山埜 ふみ恵  大阪医科薬科大学, 看護学部, 講師 (60782266)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード介護予防 / ソーシャルサポート授受 / 地域のつながり / 高齢者
研究実績の概要

本研究の目的は、地域のつながり強化にむけた介護予防活動における参加者同士のバランスのとれたサポート授受を促進するための具体的な要因を明らかにすることである。11つの介護予防活動の自主グループのリーダー16名を対象に、介護予防活動の参加者間でのサポート授受のために工夫していることついて半構成的インタビューを実施し質的に分析した。その結果、リーダーが捉える活動の中で参加者同士のサポート授受を促すきっかけは【地域住民同士のつながりの必要性への気づき】【近所で頻回に顔を合わせる気軽な機会が大事という実感】の2 つのカテゴリーが抽出された。サポート授受を促すための工夫は【参加者同士がつながりやすい雰囲気づくり】【参加者一人ひとりを大事にした関わり】【参加者ができそうと思えることを引き出す】【負担感なく役割を担える働きかけ】【あえて役割を決めず自然に参加できる流れづくり】の 5 つのカテゴリーが抽出された。活動を通して地域のつながりを構築したい思いが、活動内のサポート授受を促すきっかけとなっていることが明らかとなった。リーダーは活動の中で参加者一人ひとりを大事にし、参加者の潜在能力を引き出す関わりとサポートしやすい雰囲気づくりを大事にしていた。活動内で役割を担うことについては参加者の状況に応じた対応が必要である。介護予防活動を通じて、住民同士がサポートしあう地域づくりにつなげることが重要であることが示唆された。最終年度成果として、本研究の結果を論文化した。
本研究で明らかになった要因をもとに質問紙調査を実施予定だったが新型コロナウイルス感染症の影響により、調査実施が難しくなったため、得られたデータから男性高齢者の特徴や支援プログラムの検討を行った。今後は検討したプログラムを元に、男性高齢者が地域でサポート授受しあい、地域のつながりを構築する支援にむけたさらなる研究が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 住民主体の介護予防活動のリーダーが捉える参加者同士のソーシャルサポート授受を促すきっかけと工夫2022

    • 著者名/発表者名
      山埜 ふみ恵、草野 恵美子、上野 昌江
    • 雑誌名

      日本地域看護学会誌

      巻: 25 ページ: 37~45

    • DOI

      10.20746/jachn.25.3_37

  • [学会発表] Social support given and received by participants in resident-led preventive care activities2023

    • 著者名/発表者名
      Fumie Yamano,Emiko Kusano,Masae Ueno
    • 学会等名
      26th East Asian Forum of Nursing Scholar
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi