研究課題/領域番号 |
18K17634
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
神崎 由紀 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (80381713)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 社会的孤立 / 見守り / アセスメント / 過疎地域 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
本研究は、過疎地域に暮らす社会的に孤立した高齢者の現状について明らかにすること、および、過疎地域で高齢者を支援する看護職が異なる地域性の中でどのように支援しているかを明らかにした上で、社会的に孤立した高齢者が住み慣れた地域での暮らしの継続を支援するためのモデルを構築することを目的としている。 2018年度は、先行研究の整理を行った上で、インタビュー実施に先立ち、高齢化率が約50%で過疎化が進むA県B町の保健師活動の実態について情報収集を行った。B町では、地域包括支援センターを町が直営で運営していること、人口が少なく保健師の経験年数が長いことから、住民の状況を把握することが出来ていた。具体的には、住民同士の親しさ(交友関係)や近所づきあい、親戚や通院先などの状況を把握しており、高齢者の体調の変化については、近隣住民からの情報によって保健師が支援してる実態が把握された。これらの結果から、地域性をどのように考慮していくか検討する必要性が示唆された。 2019年度は、2018年度に行った情報収集をもとにインタビューガイドを作成し、インタビュー調査の実施とその分析を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度は、先行研究の整理とインタビュー調査を実施する計画であったが、到達状況としては、インタビュー調査の実施に至っていない。しかしながら、過疎地域の高齢者支援の情報収集をしたことで、次年度の実施に有用な情報を得ることができた。したがって、当初の計画よりやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、過疎地域にある地域包括支援センターの看護職を対象にインタビュー調査を行う。また、その実施については、看護職のアセスメントの視点に焦点を当てると同時に、地域の特性の考慮して分析していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)2019年度は、2018年度に実施できなかったインタビュー調査とその分析を行う予定となったため、次年度使用額が生じた。 (使用計画)2019年度は、計画の実施が遅れている看護職へのインタビューを実施し、インタビューデータを逐語化することやデータの整理のための人件費を使用する。また、学外での研究用のノートPCの購入やインタビュー対象者への謝品を物品費より使用する計画とする。
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