研究実績の概要 |
本研究の主目的は, 介護老人保健施設(老健施設)における看護師の専門職性向上モデルの構築である. 平成30年度は,次年度に実施予定である質問紙調査や教育システムの検討のために,老健施設における看護の専門職性について学術的な視点からの意見を得ることを目標とした.昨年度まで実施していた研究成果を基に看護職の専門職性の構成要素と考えられる項目, 公共性(社会的奉仕), 多職種との協働と自律性, 専門職者としての成長や自己実現や自己実現への捉え方に加えて,施設内外の教育の現状,看護師の知識やスキルの現状についてのインタビューガイドを作成した. 内容について、老人保健施設の看護管理者, 老人看護を専門とする教員, 老人専門看護師で検討した. また,全国の介護老人保健施設で管理者(施設長または副施設長とした)として勤務する看護師10名に参加協力依頼を送付.これまでに,調査協力の同意の得られた5名に面接調査を実施した.インタビューの内容を,随時逐語録に起こし質的記述的分析にて解析中である.
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