研究課題/領域番号 |
18K17642
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
桜井 志保美 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50378220)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 医療的ケア / 乳幼児 / 育児 |
研究実績の概要 |
1)第1調査結果を分析し、①第24回日本在宅ケア学会学術集会と②The 23th East Asian Forum OF Nursing Scholarsで報告した。①第24回日本在宅ケア学会学術集会では、医療的ケア児の養育者の育児ストレスについて、就学前の医療的ケア児の養育者の育児ストレスが同年代の児の養育者のストレスに比べ高いこと。育児ストレスの関連要因として、児や養育者の年齢、相談相手の有無を示した。また、児が24時間人工呼吸器管理をしていない、児が小児科クリニックを利用していない養育者は、している児の養育者と比べて育児ストレスが有意に高いことを報告した。②The 23th East Asian Forum OF Nursing Scholarsでは、医療的ケア児の養育者の不安や困りごとの実際について、不安や困りごとを経験する時期は児が2歳未満がほとんどを占め、多い順に体調管理、栄養、病気・障がいの受容、外出困難や孤立感などであったことを報告した。 2)第2調査として、第1調査で示された養育者の育児上の不安や困ったことに対する訪問看護師の支援内容を明らかにする目的で研究計画を見直した。対面式聞き取り調査を計画していたが、郵送による記述式調査に変更し、全国の小児を専門とする訪問看護ステーションに1年以上勤務する訪問看護師を対象に調査を実施する計画で進めている。現在、全国の指定訪問看護ステーションから小児を専門とする訪問看護ステーションの洗い出し、及び倫理委員会申請書を作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究者が親の介護を行っていたため、第2調査に着手できなかった。また、年明けからは、コロナ感染拡大への対応のため訪問看護ステーションは、聞き取り調査に協力する余裕がないと推測された。結果、第2調査開始には至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染症が終息次第、第2調査を開始する体制を整え待機している。コロナ感染対策のため、調査方法は、対面による小児専門の訪問看護ステーション従事者を対象にした質的調査から郵送による記述式調査に変更し実施する。2020年度は研究期間の最終年度であるが、コロナ感染拡大が終息せず第2調査ができない場合は、研究期間を延長する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画していた第2調査を令和2年度に延期したため、調査にかかる経費が未使用となった。
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