研究課題/領域番号 |
18K17660
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
松井 菜摘 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (90806803)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 40歳以上 / 初妊婦 / 初産婦 / 妊娠期 / 育児期 / 生活実態 |
研究実績の概要 |
2018年度は、出産時に40歳以上の初産婦を対象に、40歳以上の初妊婦および初産婦の妊娠期・育児期の生活実態を明らかにすることを目的として、半構造化質問紙を用いた面接調査を実施した。 研究協力の承諾が得られたA市の新生児訪問および4か月児健康診査において、それぞれA市の担当者から、本研究の対象者となる23名に対象者募集文書を配布した。そのうち5名が研究参加の意思を示し、家庭訪問にて文書を用いた説明を行った結果、5名全員から研究協力への同意が得られた。研究同意の得られた対象者に対し、作成したインタビューガイドを用いて一人当たり60分程度の面接調査を行った。調査内容は、対象者の基本属性(年齢・家族構成)とこれまでの就業状況、妊娠期・出産時・産後の身体的問題の有無、相談者や協力者の有無、不妊治療歴の有無、妊娠期・育児期における生活実態とした。妊娠期や育児期の生活実態については、身体面(対象者の体調や睡眠状態等)、精神面(対象者の気持ちや赤ちゃんのいる生活に対するイメージと実際等)、社会面(対象者に対する人的サポートや社会資源等)を調査した。 面接調査実施後に、対象者の語りの内容を逐語録としてデータ化し、質的帰納的分析を行った。今後は、この研究成果を学会発表や論文投稿等により公表するための準備を行う。また、2019年度はこの面接調査の内容をもとに自記式質問紙を作成し、4か月児を持つ母親を対象に調査を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、2018年度に所属の倫理委員会の承認を得て、面接調査を行うことができた。研究協力への同意が得られた対象者の数が予定より少なかったが、面接調査での対象者の語りは、データの飽和も十分満たしていると判断できる内容であった。さらに、この結果を受けて2019年度に実施する質問紙調査を行うために必要なデータ分析も、予定通り順調に進んでいることから、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度の面接調査の結果を受けて、2019年度は、4か月児を持つ母親に対して、妊娠期・育児期の生活実態に関する質問紙調査を行い、高齢初産婦とそれ以外の産婦の違いを分析し、高齢初産婦の特徴を明らかにする。 2019年度の具体的な研究スケジュールは、4月から7月までの間に倫理審査や調査の実施準備を行い、8月から11月までの間に対象者への依頼と調査の実施、12月から3月までの間にデータの集計と分析を行うこととしている。
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