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2019 年度 実施状況報告書

変形性膝関節症進行抑制に向けた膝関節急速内反運動改善に対する介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K17671
研究機関広島大学

研究代表者

島田 昇  広島大学, 病院(医), 理学療法士 (20467773)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膝関節急速内反運動抑制効果 / 症例不足
研究実績の概要

本研究は、変形性膝関節症(膝OA)患者において、歩行中内側広筋の活動タイミングが遅れることで生じる膝関節急速内反運動を抑制することで、膝OAの症状進行が抑制できるかを検証することである。当該年度は、1)歩行周期中の適切なタイミングで筋収縮を促す機能的電気刺激装置を使用した歩行時筋活動再教育訓練は膝関節内反運動を抑制することを目的として研究を進めた。
2019年度は同意取得症例数7例、累積症例数7例、実施症例数5例、完了症例数2例、中止症例数3例、補償の対象となった件数は0件、疾病等報告件数0件であった。
症例数不足により統計学的検討には至っていないが、主要アウトカムである膝関節急速内反運動は、自由歩行で3.8±0.2°、機能的電気刺激装置使用時は2.5±0.8°と、1.3°の減少を認めた。膝関節伸展角度は自由歩行で11.4±4.3°、機能的電気刺激装置使用時は6.9±°と4.9°の伸展角度の減少を認めた。これらの結果より、機能的電気刺激装置により内側広筋の活動開始のタイミングを踵接地前に修正したことにより膝関節伸展角度が改善し、膝関節急速内反運動が抑制された可能性が示唆された。機能的電気刺激装置による筋活動の変化の持続性、他の膝関節へのメカニカルストレス指標については現在解析中である。2020年度は症例数の蓄積と統計学的検討により介入中、および、効果の持続性について効果を検証し、膝OAの症状進行抑制の有無について明らかにする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究対象に除外基準に該当する候補者が多数存在したことから、症例のリクルートに難航している。

今後の研究の推進方策

協力機関より対象者をリクルートして症例数を確保する予定。

次年度使用額が生じた理由

症例数確保に難渋し、必要経費が削減したこと、また、学会発表等に至らなかったため、旅費が発生しなかったことが当該助成金が生じた主因である。
翌年に不足症例数を補う計画であり、翌年度分の助成金の使用計画とする。学会発表等に伴う旅費に関してはCOVID-19関係ですでに予定している学会が中止になっているため、さらに繰り越す可能性が生じている。

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公開日: 2021-01-27  

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