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2020 年度 実施状況報告書

耳内から聴取する音を利用した新しい評価方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K17674
研究機関九州大学

研究代表者

山口 優実  九州大学, 大学病院, 言語聴覚士 (90788605)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード耳内嚥下音 / 嚥下障害
研究実績の概要

本研究は嚥下時に耳内から聴取する特徴的なクリック音を応用し、嚥下のスクリーニング検査を開発することを大きな目標としている。そのために、現在、耳内嚥下音と咽頭期嚥下の関係性を明らかにしようとしている。昨年度までに正常例20例分のデータ収集・解析を終えることができた。その結果、正常例においては耳内嚥下音が生じるタイミングは鼻咽腔閉鎖および喉頭挙上の開始時ほぼ一致しており、嚥下出力のシークエンスの定点を示していることが示唆された。このことから、嚥下時に聴取する耳内嚥下音は咽頭期嚥下の時間的指標として臨床応用できる可能性があることが示唆された。
本年度は、中枢性の疾患群のデータを収集する予定だったが、コロナウイルスの感染拡大に伴い、臨床の環境が大幅に変化し、患者数、検査数が大幅に減少したことにより、データを収集することが難しかった。そのため、予定していた研究計画が大幅に遅れている。しかし、少しずつ感染防止の体制が整い、患者数も戻りつつあるため、今後、中枢性の疾患の症例数においてデータを収集・解析する予定である。
本年度は、中枢性の疾患例のデータ収集及び解析を行い、嚥下機能正常例と比較検討し、耳内嚥下音を嚥下障害のスクリーニングにどのような形で臨床応用していけるのかを考える予定である。また、症例数が集まり、正常例と中枢性の疾患例を比較することができたら、来年の日本嚥下医学会で報告したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナウイルス感染拡大の影響で患者数が減少したため、中枢性の疾患を対象としたデータ収集が遅れている。

今後の研究の推進方策

中枢性の疾患例のデータを収集解析し、嚥下機能正常例と比較検討する。

次年度使用額が生じた理由

研究指導者に助言をいただきに倉敷に行く予定だったが、コロナウイルス感染拡大のため活動範囲が制限されて、行くことができなかったため、次年度に行く予定にしている。また、喉頭挙上を計測する機器を購入する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 当科を受診した筋萎縮性側索硬化症の嚥下機能の傾向2021

    • 著者名/発表者名
      山口優実、菊池良和、中川尚志、梅﨑俊郎
    • 学会等名
      日本嚥下医学会

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公開日: 2021-12-27  

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