研究に用いる指標の有用性を検証するため、事前調査として、訪問リハビリテーション利用者を対象に6か月間のコホート研究を行った。その結果、国際生活機能分類の実行状況評価点は、訪問リハ利用者の社会参加の変化を捉えることができ、有用であることが分かった。また、訪問リハ利用者は日常生活活動、社会参加、生活空間のひろがりが有意に向上することが示された。次に、訪問リハの効果を検証するため、発症から1年未満の脳血管疾患者で訪問リハが導入されている「導入群」と、導入されていない「非導入群」を対象に、12か月間の多重コホート研究を行った。その結果、訪問リハは日常生活活動の向上に効果的である可能性が示唆された。
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