認知症発症後は進行を止める手段が乏しいため,軽度認知障害(Mild cognitive impairment:MCI)の段階での認知症への移行を遅延や予防が重要である。予防的介入を行うにしても,MCIの早期発見方法は確立されておらず、発見が難しいのが現状である。 そこでMCIの早期発見を目的として作成した,音声の提示から音声の感情を判断するまでの時間を評価として用いた音声認識評価は、MCIを超早期にスクリーニングするための有効な評価と考えられた。音声認識評価は簡易に実施できる評価であることが臨床場面において意義のある評価と言える。
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