研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳損傷後の運動機能回復は,損傷による直接的な影響を免れた脳領域が,失われた機能を代償するために,中枢神経系全体を巻き込む神経回路の構造的な変化を引き起こすことにより,実現している可能性がある (Yamamoto et al., 2019, JNS)。このような大規模な神経回路の可塑的な変化を明らかにした本研究成果は,脳損傷後の機能回復のみならず,発達や記憶など多様な脳機能の基盤を担う「脳の可塑性」の原理を理解するうえで,また,リハビリテーション分野を含む臨床現場においては,介入の意義や新たな治療法の構築を検討するうえで,重要な基礎的資料になる。
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