発達性協調運動障害は,協調運動技能(運動の器用さ)の獲得や遂行に著しい低下をきたし,日常生活や学校生活に困難を有するだけでなく,自己肯定感の低下,不安障害や抑うつ症状といった精神心理面にも影響をきたす神経発達障害であり,その頻度は学童期の5~6%と非常に高い。 本研究は,発達性協調運動障害を有する児に運動主体感の変容が生じていること,また身体感覚より視覚情報に依存しやすい傾向があることが運動の不器用さに繋がっていることを明らかにし,確率共鳴現象の提供によって,即時的に運動の不器用さが改善することを明らかにした。
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