本研究では糖尿病モデルラットである、Goto-Kakizakiラットを用いて、廃用性筋萎縮からの回復に運動が与える影響について検討した。廃用性筋萎縮は、尾部懸垂法を用いて作成し、運動は荷重を用いた。対象筋はTypeⅠ線維が主である、ヒラメ筋と、TypeⅡ線維の割合が多い長趾伸筋を用いた。評価指標は、筋の量的指標として、筋湿重量および相対重量比を用い、筋の機能的評価として、筋張力を測定した。2週間の尾部懸垂後、荷重を行い1週間後、2週間後の回復を検討したところ、ヒラメ筋・長趾伸筋ともに筋湿重量、筋張力ともに、懸垂により低下し、徐々に回復傾向を示した。相対重量比は糖尿病群が低かった。
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