メンタルヘルス疾患により休職している者に対する復職支援は、これまで男性をターゲットとしてきた。本研究では、利用者のデータを多面的に解析することにより、女性の利用者の特徴や傾向を解明し適切なプログラム開発の一助とすることを目指した。 その結果、女性は利用者そのものが非常に少ない上に、メンタルヘルスの状態が重症化してからプログラムの利用に至ること、プログラム利用時にも健康に関する語について多く発言していた。また企業でのストレスチェックでも男性とは異なるストレス重症化因子を保有していた。これらの点を踏まえて、現在のリワーク支援の枠組みを超えた予防的、治療的プログラムが構築されれる必要がある。
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