地域在住脳卒中患者の日常生活能力(特に基本的日常生活動作能力を超えた高次な生活能力)と高次脳機能の遂行機能との関連性を検証した。その結果、遂行機能の内、動作の計画性や動作の進捗を把握する脳機能や思考の柔軟性と知的活動や新機器利用といった高次な生活機能が関連することが明らかになった。これは、高次な生活能力を向上させるためは、遂行機能トレーニングの介入が有効となる可能性を示唆しており、新たな介入方法の基礎となる知見となった。 本来の計画であれば、遂行機能トレーニングによる高次な生活機能の改善効果を検証する予定であったが、新型コロナウイルス蔓延の影響により介入研究まで着手することができなかった。
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