変形性膝関節症(OA:Osteoarthritis Knee)の発症にTRPA1チャネルや酸化ストレスが相互に関与しているかについてOAモデルラットを用いて検証を行った。その結果、TRPA1チャネル選択的阻害剤投与群では,OA重症度スコアが大腿骨および脛骨内側面において有意に低値を示したが,完全にOAを防止するには至らなかった.加えて,酸化ストレスの間接的影響を検証するため,尿中の酸化ストレスマーカ―を比較検証した結果,阻害剤投与量依存的に酸化ストレスが減少する傾向が認められたが,Ⅱ型コラーゲン発現量との相関関係は認められなかった.
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