研究課題/領域番号 |
18K17761
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研究機関 | 文京学院大学 |
研究代表者 |
大川 孝浩 文京学院大学, 保健医療技術学部, 助手 (30649827)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | Free moment / 変形性膝関節症 / 歩行 |
研究実績の概要 |
課題の核たる問いである「Free momentは、変形性膝関節症を特徴づける下肢捻じれストレスの指標となりうるか」を明らかにするために、本研究では変形性膝関節症患者群と健常高齢者群の歩行時のFree momentを計測し、比較する必要がある。 Free momentは歩容に大きく影響を受けるパラメーターであることが明らかになっており、また、高齢者は若年者と比較して床反力計やモーションキャプチャー用計測着着用といった不慣れな計測環境下で自然な歩行を実施するための時間を要することを経験している。そのため、計測を実施するにあたり、事前に計測機器等の環境整備と計測精度の向上を目的に研究協力者らとの打ち合わせ、プレ計測をそれぞれ複数回実施した。このため、申請時の計画では平成30年度は健常高齢者のみを対象とした計測および解析を実施する予定を変更し、数名の健常高齢者の計測の後、変形性膝関節症患者の計測を開始した。また本研究開始にあたり、病院での倫理委員会の承認を得ている。 現時点では健常者および変形性膝関節症患者のFree momentを含む歩行データを統計的に解析する段階にはいたっていないものの、計測精度と再現性は向上し、計測時間(被験者の時間的拘束時間)も短縮された。 今後は継続して協力関係にある病院にて変形性膝関節症患者の歩行計測を実施してゆき、約6ヶ月後、健常高齢者の歩行計測に切り替える予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計測機器の購入、環境整備、計測者の計測精度向上に時間を有したため、申請時の計画を若干変更する必要が生じたが、進捗状況としては大きな差は生じないと思われるため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は前年度に引き続き変形性膝関節症患者の歩行データを計測していき、約半年間の計測期間で蓄積されたデータを下に解析を実施する。合わせて健常高齢者の歩行データについて計測を実施してゆく。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定よりも安く備品を購入できたため、6円の次年度使用額が生じた。今回生じた次年度使用額は必要消耗品の購入に充てる予定である。
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