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2021 年度 実施状況報告書

脳血管障害者の把握力調整能力の解明と新たな手指機能介入プログラムの開発応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K17762
研究機関目白大学

研究代表者

金野 達也  目白大学, 保健医療学部, 専任講師 (00758477)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード把握力調整能力 / 手指機能 / 脳血管障害者
研究実績の概要

2021年度の実績は以下の通りであった。
①COVID-19の状況下では、研究代表者が実際に対面でデータを収集することは、感染リスクが高いため、感染リスクに配慮した上で研究を実施する必要があった。そのため、2020年度と同様に、ビデオ通信などを活用し、感染リスクに配慮した上で実施できるように、研究協力施設と調整し、研究協力施設スタッフの協力を得て、脳卒中患者7名のデータを収集することができた。
②収集したデータの一部をまとめて、リハビリテーション及び作業療法関連の学会で発表することができた。学会発表で、研究内容について聴講者から質問を受け、研究内容や結果の解釈についてディスカッションすることができた。また、類似内容の研究を実施している他の研究者とも話す機会があり、研究の実施方法や工夫点について情報交換をすることができた。現在もデータ収集を継続しているが、現時点では、麻痺側の把握力調整能力は、健常高齢者の把握力調整能力よりも低下している可能性があることが示唆されている。また、非麻痺側の把握力調整能力と日常生活能力・上肢機能が関連している可能性も示唆された。今後、さらに対象者を増やしていくことで、脳血管障害者の把握力調整能力の特性や把握力調整能力に及ぼす影響についての知見を得ることができると考えられる。
③これまでの研究データをもとに、脳卒中患者を対象とした把握力調整能力向上のための介入プログラムを考案することができた。考案したプログラムをもとに研究協力施設や研究協力者とともに、介入頻度や介入内容などを検討し、詳細な介入プログラムを構築することができた。そして、介入プログラムを実施するためのアプリケーションを研究協力者とともに作成することができ、介入を実施できる体制を整えることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の所属先や協力してくれる施設の所在地が埼玉県であり、COVID-19の影響で緊急事態宣言の期間があり、データ収集を計画通りに行うことができずに、実施方法を修正する必要があった。また、研究協力者の所属が変更したこともあり、データ収集が難しい時期もあった。今年度は、感染リスクに配慮した上で脳血管障害7名のデータを収集することができたものの、研究の進行が予定よりも遅れているため、進捗状況を「遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

2022年度は、COVID-19の状況に合わせて柔軟に対応し、継続的に研究に協力していただける施設と連携を取りながら、脳血管障害者を対象として把握力調整能力に関するデータ収集する予定である。また、得られた研究成果を学会や論文で発表していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2021年度に予定していた研究費の執行を行った結果、予算内に収めることができた。発生した余剰金に関しては、2022年度の学会発表のための旅費・論文掲載費・英文校正費などに使用したいと計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脳血管障害者の把握力調整能力―健常高齢者データとの比較―2021

    • 著者名/発表者名
      金野達也, 河原克俊, 佐藤彰紘, 秋月千典, 森田良文
    • 学会等名
      第55回日本作業療法学会(オンライン)
  • [学会発表] 脳血管障害者の把握力調整能力の特性2021

    • 著者名/発表者名
      金野達也, 河原克俊, 矢部達也, 佐藤彰紘, 秋月千典, 森田良文
    • 学会等名
      第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会(名古屋)

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公開日: 2022-12-28  

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