本研究は第1~5研究で構成している.第1研究では,把握力調整能力をより正確に評価するための測定環境について検証することができた.第2研究では,健常高齢者の把握力調整能力の特性についての知見を得ることができた.第3研究では,年齢が把握力調整能力に与える影響について検証することができた.第4研究では,脳血管障害者の把握力調整能力の特性について検証することができた.第5研究では,第1~4研究の結果を基に作成した介入プログラムの効果検証を実施し,全ての区間で,麻痺側・非麻痺側ともに介入効果が認められた.今後もより多くの対象者に実施していき,本研究における介入プログラムの妥当性を検証していく必要がある.
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