本研究の目的は、加齢に伴い蓄積された筋細胞外異所性脂肪に対する継続的な筋電気刺激トレーニングの効果を検証することであった。高齢男女の大腿四頭筋に30分間の電気刺激を与えるトレーニングを12週間 (3回/週) 実施した。外側広筋および大腿直筋の細胞外異所性脂肪指標は超音波画像法によるエコー強度で評価し、採血により血液成分 (遊離脂肪酸、血糖) を検査した。筋細胞外異所性脂肪指標、血液成分にはトレーニングの主効果は認められなかった。以上の結果から、12週間の筋電気刺激トレーニングは、加齢に伴い蓄積された筋細胞外異所性脂肪に影響しないことが明らかとなった。
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